ドイツ滞在記
■ 3月29日 金曜日(祝) 「イースター休み」
登場人物解説
- Jさん:ホンジュラス出身のおじさん。熱心なキリスト教徒。彼のところに居候させてもらっている。
今日はイースターの休みで祝日。年によって祝日が異なる移動祝日だ。Jさんと一緒に教会へ行って特別な礼拝に参加した。いつもと形式が少し違い、誰かが聖書を読み、別の人もしくはみんなで賛美歌を歌うという形式をひたすら繰り返した。何回か礼拝の様子を録音したカセットを買ったことがあるが、今回は買わなかった。Jさんの家に戻り、昼食を取って少し聖書に関する勉強をして、3時前に駅へ連れて行ってもらってそこからぶらぶらと適当に列車に乗って南へ出かけた。フルダ(Fulda)という街にたどり着いて、街を見てみたいと思ったが目がよく見えないことが急に不安になってなぜかホームに戻り適当に入ってきたICEに乗ってみたらヴュルツブルク(Würzburg)というところに着いた。ガイドブックを見るとなんとバイエルン州(Bayern)!そんなに遠くまで来たのか?と思いつつ、よく分からないけど街の中心があるであろう方向に歩いていった。なかなかきれいな街で、天気もよかったのでアイスを食べている人を結構見かけた。また中心部の道路は車が入れないようになっていて、道路に面したカフェでは歩道にまでイスとテーブルが並べられ、祝日ということもあってたくさんの人がくつろいでいた。しばらく歩くと川に突き当たった。調べてみるとマイン川だ。フランクフルト・アム・マインのマイン川。こんなところも流れているのか。長いなあと思った。橋の上にたってみると丘の上のほうに城のようなものが見えた。また、川の流れは速かった。のんびりしているともう6時近かったので、駅へ戻った。小腹が空いたので駅のパン屋でパンを買おうとしたらGrüss Gott!(グリュースゴット。ゲッティンゲンなど北の方ではふつう「こんにちは」の意味のあいさつはグーテン・タークGuten Tagだが、バイエルンではこのあいさつが用いられる)と呼びかけられ、2か月間Guten Tagばかりだったわしには少し新鮮だった。でもゲッティンゲン人としては妙に違和感があったので曖昧に返事しておいた。ゲッティンゲンまでは直通列車ですぐに帰ってこれたが、駅から乗るバスを間違え途中で引き返してようやくJさんの家にたどり着いたときには9時近くだった。心配をかけてしまったみたい。ごめんなさい。
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最終更新日 2006年12月13日
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