ドイツ滞在記
■ 3月16日 土曜日 「3都市周遊」
登場人物解説
Yさん:同じ語学学校で勉強している日本人のおじさん
Oさん:同じく日本人のおにいさん。大学院生。
今日は前回ハンブルクに行ったメンバーでハーメルン(Hameln)とヒルデスハイム(Hildesheim)に行くことにした。どちらもゲッティンゲンから見ると北に位置していて、それほど遠くない。集合が10時と遅かったので、アイゼナハに行ったとき同様、早起きして南へすぐのハン・ミュンデン(Hann Münden)に行くことにした。日曜日の朝8時ごろと言うことで、店は全然開いていなかったが、街の中心でMarkt(マルクト、朝市のようなもの)が開かれていて、特に野菜や花が多く売られていた。街はとても小さくて、街を抜けるとヴェラ川(Werra)とフルダ川(Fulda)の合流地点があった。どちらも大きな川で、ここで合流してヴェーザー川(Weser)になって北海へ向けて流れていく。合流地点にはこの風景を詠んだ詩と解説があったが、辞書もなく全部理解するのは不可能なので、短い方の詩を手書きで書き写して、長い解説は写真に取った。(注。写真は現像してみるともちろんのこと解読不能。詩は今日の日記にもちゃんと記してある。)
パン屋で朝食用のパンを買ってゲッティンゲンに戻り、ようやく本来の目的地へ出発。今までの打ち合わせではヒルデスハイムという町へ行こうということだったが、ハーメルンもおもしろそう、と誰かが言ったので両方行くことにした。しかし。列車はゲッティンゲンを10分くらい遅れて出発し、乗り換え駅にも5分ほど遅れて着いたので、ヒルデスハイム行きの列車に乗り継げなくなった。次にハーメルン行きが来るので、先にハーメルンに行くことにした。ハーメルンに着き、駅から中心部に歩いていくと、結構新しい建物が多く、きれいな町という印象が強かった。昼食はケバブ屋で取った。3人とも飲み物を持っていたので、飲み物を注文せずにケバブだけを食べていたら隣のテーブルに座っていたおっちゃんがわしら3人にお茶をご馳走してくれた。まさか睡眠薬でも入ってるのでは?と一瞬思ったけどみんながうまそうに飲むので飲んでみたらケバブに合うとてもおいしいお茶だった。ようやく街の中心にたどり着き、ぶらぶら歩いた。抜けるような青空で、気温も上がり歩くには絶好だった。街はゲッティンゲンよりも大きくて、また街並もきれいで、ゲッティンゲンの住民にしてみれば「負けた〜」と思ったが、気に入った。美術館などには入らずに街並を見るので十分だった。中央広場横のカフェで屋外に席を取りコーヒーを飲んだ。最高!男3人というのが悲しいけど。十分ハーメルンを堪能した後、ヒルデスハイムに向かって移動した。ここは世界遺産に登録されているそうだ。日本では決して残っていないような不思議な建物がいくつもあり、特に驚いたのは上へ行くほど逆階段状に道路に張り出した形の建物。しかも入ってみると床が傾いている。スリル満点。ただ、ある一角はきれいだったが、他はどこでも見られるような教会や博物館があったので、それらはちらっとだけ見た。 夕方になると寒くなってきたので、ゲッティンゲンに戻った。夕食は旧市庁舎地下のラーツケラー。この前はボリュームたっぷりの中から選んだけど、今日は味で勝負のところから選んだ。めちゃめちゃうまかった。
■ おまけ:ハン・ミュンデンで書き写した詩
Wo Werra sich und Fulda küssen
Sie ihre Namen büssen müssen
Und hier entsteht durch diesen Kuss
Deutsch bis zum Meer der Weser Fluss
ヴェラの流れがフルダの流れにキスするところ
そこでヴェラは名前を変えなければならない
そしてこのキスを通して生まれるのは
海まで流れるヴェーザーの流れ
多少意訳。キスという表現がいいですね。
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最終更新日 2006年12月13日
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