ドイツ滞在記

■ 2月23日 土曜日 「ええ街やと思うけど…」

今日は6時半に起きた。Wochenendeticket(週末きっぷ)を買い、7:14発の電車に乗って、少し遠回りしてカッセルKasselに行った。カッセルはゲッティンゲンから南へ70キロほどのところにある街である。ICEも停まるWilhelmshöhe(ヴィルヘルムスヘーエ)駅を降りると、駅前を丘の方まで大きな通りがまっすぐ延びていて、その先に宮殿、さらにそのだいぶん上に城がたっていた。まだ時間が早く、宮殿まではそれほど遠くなさそうだったので、路面電車もあったけど歩いていった。ゲッティンゲンでは雪は降っていなかったが、こちらは雪が降ったらしく、丘を上るときに雪を踏みしめながら行った。宮殿だと思っていた建物はSchloss Wilhelmshöheとなっているので城(Schloss)らしい。そこで気がついたことだが、そこからさらに上に別の城があるが、ここからは直接行けないことがわかった。歩くには遠すぎるし、ガイドブックには直接行けるような書き方があるにもかかわらずバスは乗り継ぎが必要で、面倒だったので行くのはやめた。しかも建物の内部と街を一望できる景色を予想してSchloss Wilhelmshöheに入ると、中は美術館になっていて、芸術に興味のないわしにとっては退屈だったのですぐに出てきた。少しがっかりしたので街の中心部へ移動することにした。どこが中心かわからないので、とりあえず中央駅へ行くと、暗い地下駅に電車は着いた。そこから緩やかな坂を降りていくと、賑やかな通りを発見し、ようやく街らしくなった。土曜のちょうど昼頃ということもあり、中心のKönigsplatz(ケーニヒスプラッツ)はたくさんの人がいた。しかも街の真ん中は車は進入禁止になっているが、路面電車が走っていた。通りを端から端まで歩いて、フルダ川(Fulda)いう川のほうへ歩いていった。街は段丘状になっていて、川が一番低くなっている。昨日の雪のせいか川は水量が多かった。街へ戻り、店をいくつかのぞき、行列があったので見てみると肉屋でWurst(ソーセージ)をパンに挟んで売っていたのでそれを買って食べた。店のおばちゃんが1人ずつ「マスタードは?」と聞いているようだが、どうもマスタードの単語が聞き取れない。わしの番になって、おばちゃんの言ってることはわかるけどマスタードの単語がどうしてもわからなかったので、「マスタードは?」と聞かれたときに「えっ?」とわざと聞き返した。それでもわからなかったので、あきらめてとりあえずマスタード付きでって頼んだ(注:後日マスタードはSenf(ゼンフ)と言うことが判明)。それからグリム博物館に行くと、工事中で建物の周りをぐるぐる回ってみたけど中に入れなかった。おまけに突然大粒(?)の雪がぼたぼた降ってきて、風も強くなり、おろおろしながら街のデパートの入口ですぐやむだろうと思って待機した。ドイツ人は傘をほとんどささない。おまけにコートは防水仕様になってるのでは?という感じ。なんかKasselに嫌われたような感じなので、駅へ行ったがまだ昼の3時。帰るには早すぎるので、適当に電車に乗ってたくさんの人が降りるところでわしも降りることにしたらマールブルク(Marburg)という街に着いた。ちょうどカッセルとフランクフルトの真ん中ぐらいで、Lahn(ラーン)川が流れているのでMarburg an der Lahn(ラーン川沿いのマールブルク)という街である。ところがなんとこちらも大雪で、でもここまで来たからにはと思い40分くらい街をうろうろした。さすがにそれ以上は気力がなく、駅で絵はがきを買って帰った。最近は絵はがきがお気に入り。

[前の日] [もくじ] [用語解説] [次の日]

最終更新日 2006年12月13日

[トップ]