ドイツ国内の鉄道
ドイツの旅には、鉄道が欠かせないでしょ?

■ 列車の種類
とりあえずこれだけわかっていればいいでしょう。ドイツ語読みも書いておきますが、駅の窓口などで英語で列車名を告げる場合には、英語読みでも通じます。まぜるな危険。

InterCityExpress(ICE・イーツェーエー)
日本の新幹線のような高速列車です。最高時速300キロで、新幹線と異なる点は、すべてICE用の路線を走るわけではなく、従来からある路線にも乗り入れている点です。ドイツの大都市間だけでなく、周辺国(スイス、オーストリア、オランダ、ベルギー、フランス、デンマーク)の都市にも足を延ばしています。
車内は普通の座席と6人部屋で区切られたコンパートメントの2種類があり、ほとんどの列車に食堂車またはスナックコーナーがついています。ICE用の特別料金が必要ですが、ジャーマンレイルパスやユーレイルパスなどのパス類を持っていればそのまま乗車できます。予約は必ずしもいるわけではなく、頻繁に列車が走っている区間が多いので空席がまったくないということは少ないと思いますが、ビジネス客や旅行客が多いと考えられる列車や、長距離を移動する場合には予約をしておいたほうが安心です。
また、フランクフルトとベルリン、ケルンとハンブルクを結び、ビジネス客をターゲットにしたICE Sprinterという列車もあります。こちらは全席指定で、ICE料金に加え追加料金が必要です。(1等車16.50ユーロ、2等車11.50ユーロ)
多くのICEでは、登録すれば車内での無線LANが利用できますので、移動中にも便利です。

InterCity(IC・イーツェー)
EuroCity(EC・エーツェー。英語読みユーロシティ、ドイツ語読みオイロシティ)
ICEほど速くありませんが、大都市間を頻繁に結ぶ特急列車です。ICは主にドイツ国内、ECはいくつかの国の都市を結ぶ列車で、両者合わせて1〜2時間ごとに運転されています。こちらもほとんどの列車にレストランまたはスナックコーナーがついています。特にECは隣接国の列車が使われることもあり、機関車も含めるといろいろな国の車両が使われていて面白いです。IC・EC用の追加料金が必要ですが、パスがあればそのまま乗れます。予約はできますが、必ずしも必要ありません。

RegionalExpress(RE・レギオナールエクスプレス)
InterRegioExpress(IRE・インターレギオエクスプレス)
快速列車です。乗車券だけで乗れます。普通はREですが、特に南のほうではIREというのも見かけます。IREのほうがREよりも長距離を走り、速いことが多いですが、列車の差ははほとんどありません。ボロボロの列車が来たり、2階建ての新型客車が来たりと、地域・列車によっていろいろあります。1時間から2時間ごとに走っています。

RegionalBahn(RB・レギオナールバーン)
各駅停車です。こちらも追加料金はいりません。REと合わせて1〜2時間おきに運転されています。列車はRE・IREと同じです。

S-Bahn(Sバーン)
大都市近郊で運転される各駅停車です。最低でも1時間に1本は設定されています。路線がいくつもあるところが多いので、乗る時は行き先・方向を間違えないように気をつけましょう。

Thalys(タリス)
ケルンからベルギーのブリュッセルへ2時間半、パリへ4時間で結ぶ高速特急列車です。ワインレッドのかっこいい色の列車で、コンセプトは、単なる移動手段ではなく新しい旅の世界を見つけ出すことができる列車、というものです。1等車と2等車からなり、1等車ではケルン−ブリュッセル間では軽食が提供されます。全席指定で、利用するにはタリス用の乗車券(座席指定券を含む)が必要で、パス類を持っていても追加料金が必要です。
タリスはブリュッセルとパリを結ぶ路線がメインで、この区間は頻繁に走っています。また、ブリュッセルを経由し、ユーロスターを使ってロンドンに行くこともできます。

TGV
フランス国鉄(SNCF)が運行する高速列車です。ドイツには、パリからの列車がシュトゥットガルト、カールスルーエ、ミュンヘンに乗り入れています。座席指定が必須です。

Railjet
オーストリア国鉄が運行する高速列車です。ミュンヘンからザルツブルクを経由しウイーン、ブダペスト(ハンガリー)へ運行されています。エコノミークラス、ファーストクラス、プレミアムクラスの3つのクラスがあります。

Nightjet(NJ)
オーストリア国鉄が運行する夜行列車。ドイツにも乗り入れる列車が運行されています。
夜寝ている間に別の都市へ移動できる夜行列車は、時間を有効に使えてなかなかお得です。
ドイツ国内を縦横無尽に走るだけでなく、近隣国へも運行されており、主に国内の列車はNachtZug、国際列車はEuroNight、NZやENよりも設備やサービスが豪華な列車がCNLと分類されます。
寝台・座席には3つの選択肢があります。 パス類を持っていても別に座席指定の含まれた予約が必要になりますので、事前に購入しましょう。
約4か月前〜発車まで予約可能で、日本の旅行会社でも受け付けているところがあります。

■ 列車検索
ドイツ鉄道サイトにて
ドイツ鉄道のサイト(www.bahn.de)の「Reiseauskunft」より、希望の条件に合う列車を調べることができます。
また、駅の案内所(Service Point)では、同様に希望を伝えるとパソコンで調べた結果をプリントアウトしてくれます。
ドイツでは曜日や工事により運休となるケースがよくあり、事前に日にちも指定して調べておくと安心です。
また、直前ののりば変更もよくありますので、ぎりぎりまで気を抜けません(?!)。

最終更新日 2018年6月10日

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