選ぶときのポイント

当然ですが海外に行くときに絶対必要なものの1つは航空券です。でも、どのようにして選べばいいのでしょうか?航空券を選ぶときに気をつけたいポイントを挙げてみました。

■ 航空券選びのポイント
基本は「条件が厳しいものほど安い」
 これは航空券以外のものでも当てはまるでしょう。直前に買うよりも1か月以上前に買うほうが、1か月旅行できる航空券よりも2週間しか旅行できない航空券のほうが、予約便の変更ができる航空券よりもできない航空券のほうが当然安くなります。忙しいとなかなか予定が立てられなくてなかなか安く買えないんですけどねぇ。

オープンチケットとフィックスチケット
 格安航空券の広告を見ると、「1か月FIX」や「35日OPEN」などと書かれています。FIXというのは、出発前にあらかじめすべての航空便の予約を確定しなければならず、その後の変更はできない航空券のことで、一方OPENというのは、行きの便のみ決めておけば出発できる航空券のことです。この中間に位置するフィックスオープンというのもあり、これは出発前に全便の予約をしなければなりませんが、帰国便は旅行中に変更できるというものです。広告でオープンと書かれているものはフィックスオープンのものが多いです。FIX、OPENの前につく日数は旅行できる日数で、これ以内で旅行しなければなりません。

航空会社が「未定」
 ツアーや格安航空券によく見られます。これは、旅行会社が複数の航空会社から仕入れた航空座席を、シーズンや曜日によって割り当てをかえていることによります。このおかげで安く利用できるのですが、マイレージを貯めている場合には直前まで利用会社が分からないと都合が悪くなります。その場合には、購入時に確認したり、PEX(正規割引)航空券や、利用航空会社の定まっている航空券を利用しましょう。

直行・経由・乗り継ぎ
 目的地に到着するまでの行き方には3通りあります。「直行」とは、文字通りどこにも寄らず目的地へ直行する便。「経由」は、目的地とは別の空港に立ち寄ってから目的地に向かう場合のことで、同じ飛行機が目的地まで行くので別の飛行機に乗り換える必要はありません(便名も変わらない)。「乗り継ぎ」とは、目的地に行くまでに別の空港で一旦飛行機を降り、別の飛行機に乗り換えて目的地に行くことです。2つの便を乗り継ぐため、便名が変わります。

ストップオーバー・オープンジョー
 目的地までの途中で立ち寄った空港で24時間以上滞在することをストップオーバー、または途中降機といいます。また、オープンジョーとは、たとえば行きは東京からロンドンへ飛び、帰りはパリから東京へ、というように、行きの到着地と帰りの出発地を変えることです。航空会社によって詳細は異なりますが、無料もしくは追加料金を払うことでできることが多いので、これらを活用すると比較的安くバリエーションに富んだ旅をすることができます。

出発・到着時刻に注意
 いくつかの選択肢の中から選べる場合には、朝早く出発する便や、夜遅く到着する便は避けたほうがいいでしょう。早朝発や深夜着の便になると、その前日または翌日に空港の近くに宿泊しなければならない場合があります。空港と街が近いところは別として、空港の近くのホテルはかなり高いです。どうしても空港の近くに泊まらざるを得ないときには、空港送迎サービスを利用したり、朝食がついている場合には食べてから空港に行くなどほかでお金がかからないように工夫しましょう。国際線出発の場合には空港には2時間前には着けるように、また到着の場合には飛行機が空港に着いてから入国審査、荷物受け取りなどに時間がかかることも考えて予定を組みましょう。

日本国内で乗り継ぐ
 自分の住んでいるところの近くの空港は便利ですが、必ずしも自分が行きたいところへの直行便があるとは限りません。このような場合には、日本国内で乗り継ぐのも一つの手でしょう。例えば全日空では、大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡から成田乗り継ぎで国際線利用ができ、他社の一部でも同様のサービスがあります。航空券を予約するときに参考にすると満席の場合でも別ルートで予約が取れてしかも航空運賃は安かった、なんていうこともあり、おまけにマイレージも多めに貯めることができます。乗り継ぎの際の時間のロスがあまりないことも魅力でしょう。

■ 航空券の種類
空の旅を安くうかせるには、割引航空券をうまく使うのがコツです。

格安航空券
 本来はツアー用に設定された航空券を、旅行会社がツアーに組み込まずに航空券だけで販売しているものを格安航空券と呼びます。その名の通り格安なのが大きな魅力ですが、安いということはどこかにデメリットがあるわけで、例えばピーク時には予約が取りにくい(=すぐ売切れてしまう)、直前まで利用航空会社が決まらないことがある、マイレージの加算対象外である、などが挙げられます。航空会社ではなく航空券を扱っている旅行会社で販売されているので、旅行会社によって価格が異なることがあります。

正規割引航空券(PEX・ぺックス)
 格安航空券と異なり、航空会社自身が安い値段で発売する割引航空券のことです。以前は格安航空券よりもだいぶん高かったのですが、最近は同じかむしろ安い時期があるほどにまで価格が下がってきています。特徴としては、最長で約半年前から予約が可能で、特にピーク時には格安航空券よりは手に入れやすいことが挙げられます。また、メリットでありデメリットでもあるのは、購入期限によって価格が異なるいう点で、例えば出発日の35日前までに買うと格安航空券と同じくらいの値段で買え、21日前までは格安航空券より少し高め、そして直前でも買えるものになるとあまり割引率がよくない、といった差があります。また、多くの会社でマイレージを貯めることができます。航空会社のオフィス、ホームページで直接予約・購入できるほか、航空券を扱っている旅行会社でも購入できます。

プレミアムエコノミー
 値段は安いほうがエエけどエコノミーは窮屈でイヤや・・・というわがままな(?)人のためにある、エコノミークラスとビジネスクラスとの間のクラスです。欧米路線など長距離路線に導入されています。エコノミーよりもゆったりとしたシートやワンランク上の機内食などにより、特に長距離路線では快適に過ごすことができてオススメです。

正規運賃
 割引航空券が多く出回っているので高い印象を受けますが、直前でも買え、何度でも手数料なしで変更できる会社もあるなど条件はかなり緩いです。

ビジネスクラス
 シート、番組が充実しているテレビ・ラジオ放送、機内食など、エコノミークラスとは一味違うサービスが特徴です。特にシートは、間隔が広かったり、リクライニングが水平に近い角度まで傾くなど、長時間快適に過ごせるよう各航空会社ともに工夫しています。最近はビジネスクラス用の格安航空券、正規割引航空券などの安い航空券も手に入るようになり、まだまだ高いとは言うものの少しはお得になってきています。たまったマイレージポイントでアップグレードするのもいいでしょう。
 …エコノミークラスのチケットを持っていたのにオーバーブッキングなどがあってビジネスクラスになったという話もたまにありますね。

最終更新日 2009年2月11日

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