通貨・両替
為替相場や両替する場所によってレートが違ってきますので、できるだけ余計な出費を控えるように両替しましょう。ここではドイツをはじめヨーロッパの多くの国で使えるユーロを中心にとりあげます。
■ 両替はいつするの?
空港内やホテルなど、立地条件のいい場所での両替は手数料が高い傾向がありますので、出発までに余裕があるのならば日本国内の都市銀行や郵便局のうち、外貨を取り扱っているところで前もって購入しておくとよいでしょう。ただ、為替変動もあり、出発直前に両替したほうが円高でよかった、ということも考えられるので、むずかしいところです。
注意しなければいけないのは、日本で両替できない通貨があると言うことです。ユーロならたいてい日本で両替できますが、デンマーク・クローネなど、両替を扱っていても通貨を扱っていない場合もあります。逆に考えれば、使い残したときに日本で両替しようとして持ち帰っても、日本では両替できないこともあるため、現地で日本円に換えてから帰国しましょう。その際、硬貨は両替してくれませんので、できるだけ紙幣で残すようにしましょう。ヨーロッパではたいてい日本円を両替に使うことができます。
■ 両替
両替に関わる選択肢をいくつか挙げてみます。クレジットカードで払えるのならカードで、また払えないときやチップのために、日本円の現金か現地のATMで引き出せるキャッシュカードを持っていく、というのはどうでしょうか。
- クレジットカード
クレジットカードで払うのが一番便利で、手数料も安くつきます。また、身分証明や宿泊施設の予約のために使えることが多く、持っていると重宝します。盗難の際にはすぐ連絡すれば利用停止と再発行手続きをしてくれます。ただし、利用限度額と使いすぎに注意しましょう。
- キャッシュカード
クレジットカードのキャッシングを利用する方法と、あらかじめ日本で自分の銀行口座にお金を入れておく方法があります。いずれも現地通貨で引き出すことができます。レートはさほど悪くはありませんが、引き出す際に手数料がかかるほか、ATMによっては外国の銀行でも手数料が引かれることもあります。カードの裏のマークが目印です。
- トラベラーズチェック
比較的手数料が安く(1%程度)、紛失しても再発行できるので安心です。使うたびにその場でサインをします。ただ、ドイツの一般商店は観光地など一部を除きそのままトラベラーズチェックが使えるところはほとんどなく、たいていは銀行で両替しなければならないので、少し不便です。もしものために旅行前に番号を控えておきましょう。
今ではあまり使っている人はいないでしょうか?
- 現金
公共交通機関のきっぷを買ったり、駅の売店でパンを買いたい、といった時には現金が必要です。ただし、レートが悪く、また大金を持ち歩くのは危険なので、必要最小限にとどめておくのがいいでしょう。銀行でのレートが一番よく、空港やホテルでの両替はレートが悪いです。
■ ユーロ(EURO)
2002年1月からEU地域内ではユーロが流通しています。いちいち各国の通貨に両替する必要がなく、手間と手数料が省かれとても便利になりました。ただ、ユーロが使えない国や、EU非加盟国もありますので、ここで整理してみましょう。
- ユーロが使える国(19か国)
アイルランド、フランス、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、フィンランド、ギリシャ、キプロス、マルタ、スロバキア、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア
- ユーロが使えないEU加盟国
イギリス(ポンド)、デンマーク(クローネ)、スウェーデン(クローナ)、ポーランド、ハンガリー、チェコ
- EU非加盟国(ユーロは使えない)
スイス(スイスフラン)、ノルウェー(クローネ)
公式にはユーロが使えない国といっても国境近くの商店などではそのまま使えることもしばしばです。
欧州中央銀行ホームページ:www.euro.ecb.int
ユーロの歴史や国ごとにことなる硬貨の解説などもあります。
最終更新日 2016年4月4日
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