香港1泊2日の旅
注:この記録は作成から年月が経っていますので、当時と現在とでは変わっていることがあります。
3回目の香港へ、1泊2日という短期で旅行に行って来ました。そのときの日記です。「え、1泊2日で?もっとゆっくりしてこればいいのに」という意見が多いと思いますが、個人的には国内旅行と大して変わらんしちょくちょく来れるやろうからええか、という考えです。韓国もいいけれど、やっぱ香港でしょ。
■ 準備編
航空券
そもそもなぜ香港に行くことにしたのかというと、キャセイパシフィックのマイレージ「アジアマイル」のポイントが貯まっていたので行く機会を狙っていたところに、期間限定でいつもの6割のポイントで航空券がゲットできるという案内が来たからでした。35,000ポイントのところが21,000ポイントで済み、これでまた次回貯めるときにかなり有利です。今回はチケットレスを利用。
ホテル
初めて香港に行ったときに泊まったホテルは街のけっこうはずれにあったのですが、その姉妹ホテルが街の中心部にあると知ったので、そこに泊まることに。予約はせずその場で申し込み。
あとは特別ないなぁ…2日だけやし。香港ドルは香港の空港で両替。
携帯を持っていって写真をとったが相変わらずヘタクソですみません。ないよりマシ、ということで。
■ 2004年11月27日 土曜日 「人であふれる街へ」
キャセイで
飛行機は9時半だったが、そんなに空港も混んでないだろうと思い、8時過ぎに着けるように家を7時ごろ出て成田空港へ。案の定空港は空いてて、預ける荷物もなくチェックインし、荷物検査・出国審査も問題なく終了。これまで海外に行くときにはハサミを持ち込もうとしたり金属探知機を鳴らしたりパスポートが少々怪しかったりといろいろアクシデントもあったが今回は何もなし。逆にちょっと拍子抜けする感じだ。キャセイはいつも定時運行にうるさいように感じられ、今回も8時55分ぐらいから搭乗開始。乗客も少なくワシのところは3人がけに2人、場所によっては4席を占領して横になってるオッサンもいた。
今日はとてもいい天気だ。成田を出て上空から自宅のあるあたりを探したらだいたいの場所がわかった。そして右側にきれいな富士山。景色を楽しんでいたら飲み物を持ってきてくれたので赤ワインをがぶがぶ。前回はアルコールのせいで体温が上がり香港の空港で体温チェックにひっかかったので、今回はおかわりはしなかった。そして昼食。メインは鶏のから揚げだった。
食後はアイスを食べながら映画鑑賞。「世界の中心で〜」をやっていたのでチラッと見たがまた大泣きしたら困るので香港の映画を言葉はわからないなりに見てた。相変わらず、そんな大声でワーワー言わんやろー、とか、そんな衣装おかしいやろー、という感じの映画でとても愉快だった。
山火事?
そんなこんなで時差1時間の香港に13時過ぎに到着。予定よりもちょっと早かった。雲の上から雲の中を降りてくる途中、視界がほとんどないところがあって、天気悪いのかなぁと思いながら空港につくとやっぱりどんよりとした空。雨が降ってないだけいいか、と思いながら、空港について移動。またもやターミナルからいちばん遠いゲートに着いた。やれやれ。香港入国審査の列に並び、順番が来てパスポートと機内で書いた入国カードを出したら、係員に「お前のは香港の出国カードしかなくて入国カードがないぞ」といわれた。以前の記憶では入国カードと出国カードは複写式になってたけど、今回は機内でもらった時点から1枚しかなかったのでどっちか省略されたのかなと考えてたけど違ったみたい。もう一度1から書き直しさせられてしまった。さすがにその旨を言ったらもう一度列に並べとは言われなかった。
あまり買い物する予定もなかったので1万円だけ両替して(レートは1ドル=14.5円ぐらいだった)、いざ街へ。エアポートエクスプレスという特急を使えばあっという間だが、高いし香港市民の世界で移動したかったので、バスで空港近くの地下鉄の駅まで行きそこから地下鉄に乗り換え。地下鉄といっても地上を走ってて、海と山がよく見える。途中、山が燃えているところがあって、焼畑でもしてるのかなと思って見ていたが、あとから山火事だったことが判明した。もう1回乗り換えして中心部へ。電車は昼の3時前後なのに通勤ラッシュかと思わせるような混雑だった。
街歩きスタート
香港独特のにおいを感じながら駅から歩き、無事ホテルにチェックインできた。油麻地(ヤオマーテイ)で、ネイザンロードからごく近くのホテルで、部屋は15階…といってもヨーロッパと同じく1階はG(Grand Floor)なので16階。わかっていてもエレベーターで1階に下りるときにGを押さず何度か1を押してしまった。荷物を置いてトートだけ持って街歩き。信和中心(シノセンター)を見物。マニアックな店が多いと聞いたのでヘンなところにあるのかと思ったら街の中心にあってちょっとビックリした。日本の歌やアニメがかなり人気あるらしく、いくつもの店で扱ってた。それにしてもとにかく人が多くて動くだけでタイヘン。
モンコックを歩いていたらいいにおいに誘われて腹が減ってきた。今回はうまいものを食う、というよりは香港市民がいつも食ってるものを食いたいと思っていたので、麺・飯などと書いた店を選んで適当に入った。ただし店員のオバチャンは広東語しか話せないので会話はかなりタイヘン。珍しく先払いの店で、メニューを見せてもらい、適当に選んだのは「雪菜肉絲麺」。頼んでお金も払ったのにオバチャンがまだワーワー言うので何でだろうと思ってメニューを読むと飲み物がついているそうだ。「汽水」と「豆☆」(☆は「将」の下に「水」と書く漢字)から選べと言うことで、汽水って何って聞くとコーク、コークといわれ、「豆☆」って何って聞くと白い液体を指差してくれ、わざわざコーラ飲まんでもええかと思い「豆☆」にした。豆という漢字がつくだけあって豆乳のような飲み物だった。 メインの麺はインスタントラーメンにスープをかけ、緑の葉野菜と牛肉を炒めたものが上にのっかってた。ちょっと軽めだが夕方食べるにはちょうどよい分量だった。味も濃くなくて油っこくもなくGood。店を出るときにはオバチャンはバイバイと言ってくれた。
ちょっと遠出
街中はよく歩き回るのでちょっと気分を変えて遠くに行こうと思い、電車に乗ってシンセン(中国本土)方面へ。どこに何があるかといった情報は仕入れてなかったのでみんなが降りるところでつられて降りることにした。けっこう遠くまで行く人も多いのだなと思いつつ降りたのは大埔墟(タイポーマーケット)。駅前のショッピングセンターを見てたら日本の100円均一の店みたいなところがあって、やっぱり「日本城」という店だった。スーパーもちらっとのぞいて、外も歩こうかと思ったけど暗かったのでやめた。そのまま香港の中心へ戻った。
尖沙咀まで戻るととてつもない人の多さ。夜はまだまだこれから、という感じだ。食べ物以外はあんまり興味がないので飲食店をじろじろと見ながら歩いているといろんなところからワーワー呼びかけてくるがまったく不明。欧米人がとある露店で店員のおばちゃんにこれ何みたいなこと聞いてておばちゃんもFish ball! Fish ball!と叫んでいたのでつられて買った。魚肉のボールで、ピリリと辛いタレがかかっていて味はよかったが、串にささっていて熱いので食べるのに苦労した。その後、毎度のことながらHarbour Cityというショッピングセンターをうろうろし、ものすごい人に驚きながら、フェリー乗り場に行った。
クリスマス
急いでるときは地下鉄でヒューンと行くがそうでないときはフェリーに乗るのがけっこう楽しい。乗ってる人も暇そうな人が多いような気がする。といっても10分ほどで対岸の香港島側に着いた。フェリー乗り場の近くでクリスマス市をやっていると知ったのでそこへ向かった。ドイツなどヨーロッパ風のクリスマス市をイメージしてるのかなと思ったら、店はほとんどなくて、ただのイベントスペースって感じだった。日本の七夕のように願い事を書いてツリーにつるしたり、サンタと記念撮影したり。ぜんぜん寒くなく、シャツ1枚の人もいる中で、どこかの吹奏楽部が演奏してた教会にSNOWY CHURCHという名前がつけられているのが笑けた。それでもやっぱりメインはけっこう高いクリスマスツリー。高いビルに囲まれた空間ではあるがきれいに装飾されていて存在感のあるツリーだった。まだ1か月あるしそれほど寒くないのでクリスマスって実感はさすがにまだ。
眠らない街
トラムに乗ってコーズウェイベイへ。二階建てトラムの2階の一番うしろに席を取って後ろを眺めていたら、次の電車がやけに接近してきて、その電車に乗ってる人にジロジロ見られてなんか恥ずかしかった。向かいにはハングルの旅行ガイドを持った2人の韓国人と思われる若い女性2人。やけにはしゃいでいて二人で写真を取りまくってた。そうしているうちにその2人、現在地がわからなくなったらしく地図を見ながら今このあたりじゃないかみたいな行動をした挙句、わしに英語で聞いてきた。こっちは地図すら持たず、どこまで行くとも決めず適当に乗ってるのでそんなこと言われても逆に困る。その人たちはすぐに降りたみたいで、わしはデパートが立ち並ぶコーズウェイベイあたりで降りた。のどが渇いたのでジューススタンドでココナツジュースを買った。小(8ドル)と大(10ドル)があって、小さいほうでいいやと思っておばちゃんに指差しながら頼むとやけになみなみと注いでくれ、これはまさかと思って8ドル出すと足りないぞみたいなことをワーワー言ってた。歩きながら飲んだがかなり腹がタプタプになった。もう10時になるというのに店もようやく閉めようかという雰囲気で、道路も店も人が絶えなかった。タイムズスクエアを見て、外にある宣伝用の大きなスクリーンを見ながら、意味不明な香港の言葉を聞きながらぼんやりとしてた。
そのあたりをうろついてから地下鉄で海を越えてホテルへ。ホテルの近くの飲食店で麻婆豆腐ごはんを食べて帰った。マーボーの味つけは日本のものと大差なかったが、米が日本のものと異なり長細いタイプだった。夜でも相変わらず店には人が多くて、みんなでテレビを見てた。さっさと帰って家で見ろよ!って感じ。
今日の感想。相変わらず人が多すぎ。しかも家から街が近いからか夜遅くまで賑やか。家で娯楽、というよりも、ぎりぎりまで(?)外で遊んで、帰ったら寝るだけ、というのが香港のやり方なのかな、と。誰かに聞いたわけでもないのでどうなのかはよくわからんけど。
■ 2004年11月28日 日曜日 「のんびりと」
香港の朝
朝は7時前ぐらいに起きた。意味がよくわからないなりに広東語のテレビを回していたら日本のアニメばかり放送されていた。名前はよくわからんけど。朝食は中華と洋食がごちゃごちゃに置かれていて自分で好きなものをとって食べられるビュッフェ形式。ハムとかスクランブルエッグとかサラダとか、洋食メインで揃え、でも粥があったので主食はパンではなく粥。コーンが入っているお粥に自分でザーサイみたいな野菜を入れて食べるとなかなかうまかった。おかわりまでしてしまった。
今日は特にどこに行くのでもなく、ただのんびりと街を散策してみることにした。ホテルに荷物を置いたまま尖沙咀のフェリー乗り場に向かって歩いた。中央のネイザンロードから1本外れた通りを行くと、掃除のおばちゃんが道路に落ちた大量のゴミと格闘中。そりゃ、あれだけの人がゴミを捨てたらすごいことになりますな。でも他所から来てたまに見るとすごいなーと思うけど、毎日あのゴミをはじめ、インフラがちゃんと整備されて回っているのを考えるといろんな意味ですごいと感心する。さらに歩くと鶏を扱っている店が立ち並んでいる地域に来た。とある店ではおっちゃんが仕入れてきたまだ生きている鶏の首を持ってホイホイと檻みたいなところに入れていた。あれを後ほどさばくのだろうけど、これは鳥インフルエンザがどこかで運ばれてきたら一気に香港中に広がるぞという感じだった。
のりつぶし
フェリー乗り場に来てまたフェリーに。楽しいのもあるけど、安いから乗ってるっていうのもある気がする。まるで香港のオッチャン・オバチャン状態。まだ朝早くてたいした店もやってないので、バスターミナルに行き適当にバスを選んで乗った。2階建ての一番前に乗ると看板やら歩道の屋根やらにぶつかりそうでスリル満点。適当にバスを降りて、ぶらぶらとしていたら高層マンションの団地を発見したので侵入してみた。といってもそれぞれの建物の入り口には日本のオートロックマンションみたいに扉があるので入れないので、そとから眺める&中央のショッピングセンター物色ぐらいしかできない。それにしてもかなりの人数が集まっているので祭りをやるとか地区で何かやるとかなるとやりやすそうでいいと思う。
山を半分登ったぐらいのところまで来たらまた別のバスがあって香港の中心まで戻れそうだったので乗った。これは快速バスで山を降りたかと思ったら一気に海沿いのハイウェイを突っ走った。途中で海上生活者の住居みたいなものもあってこんな街中にもあるのだなという感じだった。香港の中心に戻り、前にも行ったけどいくつもエスカレーターが連なるところへ。映画「恋する惑星」ででてくる長いエスカレーターがここ。上までのぼったからと言って高層ビルとマンションに阻まれて景色がいいというわけでもないのだが、ただなんとなくいつものぼりたくなる。
ラストスパート
ホテルのチェックアウトは12時でもう昼近かったのでササッとホテルに戻りチェックアウト。荷物を持つと動くのが少々面倒なのでモンコック周辺を散策。けっこう歩くと観賞魚を扱ってる店が立ち並ぶ通りがあり、結構な人でにぎわってた。そんな店のすぐ横に料理屋があって肉をさばいてるところをみるとなんかおかしかったけど。金魚街から1本それた通りで香港最後の食事。例によって麺類の店でとったのだが(記録してないしかなりたってから書いてるので何を食べたか記憶にない…ショック)、入り口におばちゃんが立ってたので指差して「これこれ」と注文して席に着いたらおばちゃんたちが騒ぎ出して、ついにわしのところに来てワーワー言い出した。最初は何を言いたいのかさっぱりわからんかったが、どうやら先に注文するのはテイクアウトのときだけであり、「お前はここで食べるのか?」みたいなことを言われてたみたい。もしかしたら昨日最初に行った店もそういうシステムだったのだろうか?
腹いっぱいになり地下鉄で香港の街を去る。真っ暗でよくわからんけど。ふつうはこのまま空港に向かうのだろうけど、来たときと同様、途中まで地下鉄で行ってそこからバスで行くので、最後に東涌(Tung Chung)のショッピングセンターで土産探し。お土産という立派なものは個人的につまらんと思っているので、インスタントラーメンとお茶を購入。このほうが生活感あっていいかなぁと。
そこそこの時間で空港にもどり、チェックインして香港ともお別れ。珍しくターミナルに近いゲートだったので空港から実家に絵葉書を送り、本屋で雑誌を買って楽勝で搭乗。さよなら香港!そして上空は相変わらず山火事のせいで雲(煙?)に覆われていた。
今回の感想。相変わらず香港の人のエネルギーはすごい。これはたまに行っとくべきだと改めて思う。でもこれまでは強引に英語と日本語でやってきたけどこれ以上楽しむにはそろそろ限界。ということは…広東語?
最終更新日 2006年12月13日
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